猪名川町議員 | ことばの力・論理的思考がアップするマインドマップの活用に対す る質問と提言

 

ことばの力・論理的思考がアップするマインドマップの活用に対す る質問と提言

 

アイデアマップの積極的活用について質問いたします。
  経済協力開発機構OECDで2000年、2003年、2006年に読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野で行われた学習到達度調査で日本は回を重ねるごとに順位を下げています。中でもすべての学科の基礎となる読解力は15位とおくれをとっています。評価についてはさまざまな意見もありますが、多くの教育関係者が日本の教育制度に対して危機感を持つようになった理由の一つであることは間違いありません。
  そのような中で、フィンランドは読解力で1位が2回、他でも常にトップを争っており、近年塾にも行かないのに世界一の実力があるフィンランドの教育が注目されています。特徴的なこととして、読解力、発想力、表現力を向上させる方法として、アヤトゥス・カルタ、直訳するとアイデアマップという意味だそうですが、小3、小4くらいから徹底してこれを使っているということです。中心にテーマを書き、放射状に自由な発想を展開していく方法ですが、メモリーツリー、マインドマップとも呼ばれ企業などでも広く使われており、既に実績のある方法です。アメリカにある航空会社の一部署では、このアイデアマップを使うことにより1,000万ドルの経費削減に成功しました。韓国でも義務教育の中に取り入れ、2006年の学習到達度調査では読解力の1位は韓国でした。日本でも九段小学校などで使われ、少しずつ広まっていますが、組織的な積極活用を打ち出しているところは皆無にひとしい状況です。猪名川町でも平成19年度の学習到達度調査の結果が出たところですが、その中でも読解力の不足があらわれておりまして、またわかる授業が必要となっているところでございます。学習指導要領の枠組みの中でどのように取り入れるか工夫は必要かと思いますが、教育立町猪名川町としても先進的で特徴のある教育手法の一つとして積極的にこのアイデアマップの活用を打ち出し、研究し、この分野において全国の先駆的な役割を担っていただきたい、そのように思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(福井昌司君) 教育部長。
○教育部長(井上敏彦君) 失礼します。アイデアマップの積極的活用ということでご質疑でございます。議員ご指摘のとおり2006年のOECD生徒の学習到達度調査の結果では日本の生徒の読解力は15位となってございます。ここで言う読解力とは、みずからの目標を設定しましてみずからの知識と可能性を発展させ、効果的に社会に参加するために書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力であると定義されています。このことからOECDの学習到達度調査の読解力とは、単に文書を読み解く力ではなくて、よりよく社会に参加するための総合的な力であると言うことができると思います。ご質疑にもありましたように、この学習到達度調査におけるフィンランドの生徒の調査結果は上位に位置しておりますが、そのためフィンランドの教育に注目が集まっておるところでございまして、アイデアマップの使用や常に原因を追求する指導、幾つかの単語を使用しての作文、フォーマットに従った作文の授業、グループでの作文の添削、グループでのルールを決めた討議など特徴的な教育が行われているところでございます。
  町におきましては、平成18年度から町独自で実施しております中学校の学習到達度調査や昨年度の全国学力・学習状況調査の結果から全国的な傾向と同様に課題は活用する力にあるととらえてございます。町内の各学校が連携して学習指導の改善に取り組んでいるところでございます。また19年度から実施をしておりますステップアップ「言葉の力」まちづくり事業におきましても先進地視察を行うなど言語技術指導について学んだり、言葉の力推進校を指定してましてPISA型の読解力の育成も含めて研究を行っておるところでございます。
  ご提案のありましたアイデアマップにつきましては、既に一部の教員が授業に取り入れる動きもございます。そしてその結果に注目しつつ、一方で、教育委員会が委嘱しております教育研究員によります教育方法の研究・開発も行われておりまして、アイデアマップというものを含めた有効で多様な教育方法の蓄積や分析を行いまして、学校の主体を大切にしながら猪名川町の子供たちの課題に即したすぐれた指導方法を教師間で共有できるよう委員会としても指導、支援をしてまいりたいと、このように考えてございます。以上でございます。
○議長(福井昌司君) 石井君。
○5番(石井洋二君) やらされている、そのような意識があると大人も子供も嫌になってくるものです。この手法は、簡単に言うと落書きの延長線上にある手法です。落書きは楽しいものです。イラストをかいたり色を使いと非常に楽しく、また理解もしやすい、わかれば勉強も楽しくなってくるものです。このマップを使って授業を行ったところクラスで発言することが極端に少なかった子供が手を挙げて積極的に発表し始めたり、作文を書くことが苦手だった子供がどんどんと楽しみながら作文を書いたりといったことが起こり始めたということです。日本では高学年になるほど意欲が低下していく傾向がある、そのように言われていますが、ぜひこのような手法を積極的に使っていただきたい、そのように願うわけです。
  また、これはちょっと適切なたとえではないかもわかりませんが、今、競泳でスピード社の水着が話題になっていますが、日本の関係者はまさか水着によってそれほど記録に違いが出るとは考えていませんでした。しかし、この水着というそのツールによって決定的なスピードの記録の差が出ました。結局、日本選手もこのスピード社の水着を着用することになったわけですが、教育の世界においても仕組みも必要ですが、ツールについてもどんどん突っ込んだ議論をしていただきたい、そのように願うわけです。また教育も地方分権の時代かと思いますが、新しい取り組み、また成果を地方からどんどんと発信していただきたい、そのように思うわけでございます。
  また、このアイデアマップを使った手法は、企画、立案、事務の効率化、問題解決などで幅広く使えるものです。ハードからソフト重視へと移行した猪名川町として町の行政においてもこのような形のツールを使っていただけたらと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(福井昌司君) 総務部長。
○総務部長(小北弘明君) それでは、私の方からは行政におけるアイデアマップの活用という面でお答えをさせていただきます。
  アイデアマップにつきましては、今、議員から説明があったとおりでございますけれども、形が一つの脳の構造と類似するというようなでき上がりになるということで脳に非常に優しく、潜在能力を発揮すると、引き出すと、そういった効果があるということを言われておりまして、猪名川町におきましても阪神広域行政圏協議会、また自治研修所等でそういった技法が一部取り入れているということを聞いておりまして、職員の中でもそのことを学んできたという者もあるようでございます。今後とも研修を受けた職員が中心になりまして、現場で何かいろんなことをアイデアを出しながら考えるという機会においてはぜひ活用してもらえるものと、私の方からその点についてもまた指導してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(福井昌司君) 石井君。
○5番(石井洋二君) 世界のトップ100と言われる企業のうち85社はこの手法を使っているということです。これはこのツールを使っていたからトップ100に入れたとも、ひょっとして言えるのではないかと思います。国家として取り上げているところもあるそうです。マレーシアの前首相のマハティール氏は国家の優先課題としてこのマップの積極的活用を上げていました。また中国でも今度オリンピックが行われるわけですが、オリンピックのために国民を挙げて英語を100語覚えよう、そういう運動の中でこのマップを使った手法が使われたということです。先ほども前任者の質問の中から第5次総合計画の策定についての質問がありましたけれども、若手のワーキンググループ、そのような中でブレインストーミングとあわせてこの手法を使っていただけたりしたら効果が出てくるのではないかなと思います。

  長くなりました。この辺で質問を終わらせていただきます。
○議長(福井昌司君) 石井君の質問は終わりました。


 

石井洋二


 
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