猪名川町議員 | 猪名川町の将来を見つめる石井洋二通信

 

石井洋二

シティプロモーションの
 専門部署が必要では

 

戦略的取り組みが必要

 

 

シティプロモーション

 

元来、地方自治体には、マーケティングや営業という概念は殆んどありませんでした。しかし近年は財政の悪化や少子高齢化、人口減少によって、自治体への定住促進やふるさと納税の獲得などで、自治体間競争が激化しています。

 

 各自治体でも、マーケティングやプロモーション活動が盛んに行われるようになってきました。お隣りの川西市でも、市長を議長とするシティプロモーション戦略会議が設置され、新たな取り組みがはじまっています。  

 

 6月の私の一般質問では「マーケティング概念の積極的導入」ということで質問しましたが、私の質問と行政側の理解と危機感が違い、答弁が全く噛み合っていなかったので、今回12月ではマーケティングの中の一分野であるシティプロモーションに絞って質問しました。

 

 私が行政側に言いたかったことは、「戦略的に取り組まなけねばならない」「取り組まなければ顕著な差が出てくる」ということでしたが、今回の質問で、行政側にも少しは理解していただいたと思っています。

 

 たとえば、幼・小・中での完全給食は猪名川町ではおこなわれていますが、お隣り川西市では、まだおこなわれていません。子育てにおいては重要なポイントであるにも係わらず、町外で住宅を探している子育て世代の人々が、どれだけそのことを知っているでしょうか。

 

 ターゲットを絞り、利点を明確化するなどの戦略的手法が必要だということです。現在本町でも広報や宣伝はおこなわれていますが、そこに他市町を意識した戦略があるかが重要な点である、ということです。

 

                                        

H25年12月一般質問の主旨と考え方


 

H25年12月 猪名川町議会議員 石井洋二 一般質問
シティプロモーションの専門部署が必要では

 

 

 次に、シティプロモーションの専門部署が必要ではということで質問させていただきます。先々回の一般質問でマーケティング概念の積極的導入ということで質問いたしましたが、少し漠然とした質問でわかりにくかった、趣旨を少し理解していただいてないように、そのように思いましたので、今回はマーケティングの中の1分野であるシティプロモーションに絞って質問いたします。
 猪名川町において近年までは、住宅を用意すれば、余り努力をしなくても人が住んでくれる、そのような状況ではなかったかと思います。しかし、現在、猪名川町を取り巻く環境は、国、地方に通ずる財政の悪化や景気低迷、少子高齢化など非常に厳しいものがあります。まち全体においては、急速で大規模な少子高齢化と人口減が起ころうとしています。これからのまちづくりを進める中で、また財政の安定化を図る上でも、人口減は何としてもとどめなければなりません。
 近隣市においてもよく似た状況があり、こうした状況に対して近年、さまざまな工夫と取り組みがなされてきており、その取り組みの1つとしてシティプロモーションが注目されるようになってきています。昨月、尼崎市では多くの市町が参加し、シティプロモーションサミットが行われ、またシティプロモーション自治体等連絡協議会が設立されたりもしてきています。お隣の川西市においては市長を議長とするシティプロモーション戦略会議が設置され、新たな取り組みがなされるようになってきています。シティプロモーションを戦略的に行うことは必然的に他市町との競争を意識した取り組みとなってきますが、競争することで住民サービスの質も向上し、また我がまちに対する愛着と誇りも増してきます。本町でも危機感を持って本気で取り組まなければならない重点項目と考えますが、まず、このことについて異論はないかお尋ねいたします。
○議長(西谷八郎治君) 企画部長。
○企画部長(松原弘和君) シティプロモーションへの取り組みにご答弁申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、近年、多くの自治体でシティプロモーションへの取り組みがなされており、まちの魅力を的確に伝えつつ、町の認知度、イメージの向上を図り、まちの価値を高めていく取り組みとして、その重要性については十分認識をしているところでございます。これまで広報部門が中心に、さまざまな媒体を用い、町の情報発信を行ってきております。例えば「きらっと☆いながわ」での町の魅力の動画配信やJ:COMチャンネルでの放映、町ホームページのトップページの一部改修、町を舞台にした産学協同制作のドラマ「アグリの里で」の協力支援等への取り組み等、町の魅力を可能な限り町内外に伝えようと取り組みを進めているところです。しかし、さらなる情報による町の魅力を町内外に発信していくことは、今後さらに重要性が増すことより、広報部門だけではなく、町全体としての戦略的な情報発信の方策について、先進自治体のノウハウ等を含め、研究を進めていきたいと思っております。
 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(西谷八郎治君) 石井君。
○10番(石井洋二君) わかりました。
 シティプロモーションとは、他市との競争を意識する中で、積極的に我がまちの魅力を町内だけでなく、広く町外に情報発信することをいいますが、それは単なる宣伝活動にとどまるものではなく、まちづくりの観点から必要な資源、人、物、金、情報などを獲得するために戦略的に町外に働きかけ、取り込み、生かしていく一連の活動ということができると思います。シティプロモーションの戦略や基本方針などは2004年ごろから主に政令指定都市、あるいは政令指定都市への移行を狙う都市で策定され始めてきましたが、近年では多くの市町がその有用性と即効性に気づき、取り組みが進んでいます。マーケティング概念を積極的に取り入れ、シティプロモーションを戦略的に行うなら、成果は何年後かに必ずあらわれてくるでしょう。しかし、行わないなら、シティプロモーションを戦略的に行っている他市町からおのずとおくれをとるようになってきます。川西市、箕面市など近隣の市町もそのことに気づき、熱心に取り組み始めています。本町では、他市町における戦略的シティプロモーションの取り組み状況などの情報収集はどの程度進んでいるのか。また、それはどの部署において行われているのか、お尋ねいたします。
○議長(西谷八郎治君) 企画部長。
○企画部長(松原弘和君) 他市町で先進的に行われているシティプロモーションの取り組み等への情報収集についてご答弁申し上げます。
 シティプロモーションの取り組み等の情報収集については、現在、調査研究に着手したところで、十分な情報収集ができているとは言えませんが、先月、尼崎市で開催されましたシティプロモーションサミットには企画財政課内の広報部門、政策部門の職員が参加し、先進事例の情報収集を行うなど、鋭意、調査研究を進めているところでございます。
 今後、近隣で先進的に実施されている川西市や箕面市での取り組み等を調査研究するなど、当面は企画財政課内での取り組みを進めてまいります。
 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(西谷八郎治君) 石井君。

○10番(石井洋二君) 尼崎でのシティプロモーションサミットに参加されたということは評価したいと思います。本町でも、もっと積極的に外に営業に出て結果を出す取り組みも行ってはどうか。例えば掲載内容にも工夫を凝らし、地域での優位性や先進的な取り組みなど猪名川町に住むメリットがはっきりとわかるようなリーフレットを作成し、それを町内というより、主に町外の不動産会社、金融機関、民間企業などに配布したらどうか。また、それら企業の一部に猪名川町PRブースという展示棚を特別に設置してもらい、観光、イベント、グルメなど猪名川町のさまざまな資料も一緒に展示するなど、お願いしたらどうかと思いますが、お考えをお尋ねいたします。
○議長(西谷八郎治君) 企画部長。
○企画部長(松原弘和君) 猪名川町に住むメリットがわかるリーフレットを作成し、積極的に外に営業に出て結果を出す取り組みについてご答弁申し上げます。
 職員が積極的に町外に営業に出て本町をアピールすることにつきましては、場合によっては必要であると考えますが、他都市でのシティプロモーションの先進的な取り組みを調査研究する中で、どのような取り組みを推進していくことが効果的な取り組みとなるのか等、費用面も含め、研究することが必要と考えております。
 本町に住むメリットがわかるリーフレットの作成や町外の不動産会社等に配布する等のご提案につきましては、既に先進的に取り組んでいる自治体の情報収集も行い、取り組み状況やその効果等について調査研究を行ってまいります。
 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(西谷八郎治君) 石井君。
○10番(石井洋二君) さらに続けていただきたいと思います。
 さらに積極的な営業活動の1つとして、リーフレット作成とともに、猪名川町に住むことの魅力やメリットを紹介したページをホームページ上に作成し、不動産会社など企業のホームページからそのページに直接リンクを貼ってもらうよう、あわせてお願いしてはどうかと思いますが、お考えをお尋ねいたします。
 また、本町でこのような営業活動をするとしたら、誰がどのように進めることになるのかもあわせてお尋ねいたします。
○議長(西谷八郎治君) 企画部長。
○企画部長(松原弘和君) 猪名川町に住むことの魅力やメリットを紹介したページをホームページ上に作成し、不動産会社、企業等のホームページから直接リンクを貼ってもらうようにしてはどうかとのご質問に対しまして、シティプロモーションの先進的な取り組みが行われております自治体を調査研究する中で、先ほどのリーフレットの作成や配布とあわせ、その効果等を検討しながら、調査研究を進めてまいります。
 また、本町ではこれまでこのような取り組みを行った実績がないことから、具体の所管部門は明確になっておりませんが、現行の組織から考えますと、町の情報発信、ホームページを担当する企画財政課内の広報担当や新たな施策を推進する政策担当等が中心となってこういったことを進めていきたいと考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(西谷八郎治君) 石井君。
○10番(石井洋二君) まちの魅力を外向けに発信していく活動はもちろん行政だけで行うものではなく、我々議員も含め、住民一人一人が私の住んでいるまちはこんなにいいところだと町外の人に伝えることが一番だと思います。本町でも、住民が主体で「恋するフォーチュンクッキー」猪名川町バージョンがAKB48公式になる。また、住民が猪名川町の応援歌をつくるなど、住民の間でもプロモーションの必要性、重要性が認識され、取り組まれてきています。しかし、そこに明確な戦略と徹底した戦略の実行がなければ、一過性のものとなってしまうのではないかと危惧しております。マーケティングの手法でよく知られたものにアイドマの法則というのがありますが、消費者がある商品を知って購入に至るまでに次のような5段階があると言ってます。1番目にアテンション、注意を引く段階。2番目にインタレスト、関心を呼ぶ段階。3番目にデザイヤー、欲求する段階。4番目にメモリー、記憶する段階。5番目にアクション、行動。この5段階、そのように言っていますけれども、このアイドマの法則は住民もしくは企業が猪名川町に定住するという行動に移すまでの心理的過程としても捉えることができるのではないでしょうか。見る人によっては、「恋するフォーチュンクッキー」猪名川バージョンは2段階目の関心を呼ぶ段階までは行っているかもしれません。しかし、猪名川町に住みたくてたまらない、そういった欲求の段階とか、猪名川町のことが深く記憶され忘れられないというメモリー、記憶段階までは行っていないと思います。つまり、そこには徹底したプロモーションによるニーズ喚起や戦略があって初めて猪名川町に住むといった行動としてあらわれるのではないか、そのように思います。住民から出てきたよいもの、猪名川町に定住していただくという成果に結びつけていく役割は行政にあると思いますが、どのように考えておられるのか、お尋ねいたします。

○議長(西谷八郎治君) 企画部長。
○企画部長(松原弘和君) 住民の間で高まっているシティプロモーションの取り組みを猪名川町の定住人口増という成果にどのように結びつけていくのかとのご質問にご答弁申し上げます。
 人口減少、少子高齢化が進む中で、人口の減少に歯どめをかけ、町の活性化に向けた定住促進を図ることは必要であると認識しております。そのような中、ご質問のように、近年における住民の活動が結果として町の魅力を広く町内外に伝え、報道等を含め、注目されたことは喜ばしいことで、このような住民の方々の取り組みや発想を支援するなど、住民、事業者、行政が一体となり町の魅力発信を行っていくことは重要であると考えています。また、現在策定作業を行っております第5次総合計画後期基本計画の策定過程における住民参加の交流会においても町の魅力発信に対する意見を賜っており、今後、設置を予定している総合計画審議会においても、審議内容等を勘案しながら、これらのこともあわせて審議していくことを検討していきたいと考えています。
 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(西谷八郎治君) 石井君。
○10番(石井洋二君) 非常にマスコミでも注目されてるような、そういった本当に住民からそのような意識の高まりというものがありますので、ぜひこれを生かしていただきたい、そのように思います。
 次に、激化しつつある自治体間競争の中において勝ち抜いていくためには、少なくとも負けないためには、従来にない新しい発想や取り組みが求められ、戦略があるところとないところではおのずと差が出てくるのではないかと思います。本町の正確な状況把握、また絞るべきターゲットの分析と設定、シティプロモーション事例の収集及び本町の課題分析、また効果的なシティプロモーションツールの提言、また評価手法など、やらなければならないことは多くあるのではないかと思います。また、シティプロモーションは教育部門でも福祉部門でも取り組まなければならないと思います。例えば教育部門であれば、猪名川町の給食はこんなにおいしいと写真つきで宣伝する。猪名川町の子供たちは他市に比べ、これだけ体格もすぐれていますよ。これ例がいいかどうかはわかりませんけれども、そのように発信する。幼・小・中での完全給食は県内ではまだ少数である中で、こんなにおいしそうで、健康に配慮された給食が幼稚園から中学校まで準備されているとなると、若いお母さん、お父さんは、じゃあ、猪名川町に住もうということになったりするのではないでしょうか。いつも思うんですが、なぜこの幼・小・中での完全給食をもっと外に向けてアピールされないのかな。そういったことを思っております。
 また、猪名川町の医療と福祉は他市とは違い、利用者の方と、家族と、また病院、施設でこんな連携ができていますよ。大きな病院、施設はないけど、近隣市の施設ともこんな連携がありますよ。だから安心ですよというようなメッセージを町外に発信する。すると、猪名川町に住めば、我が家には体の弱い子供もいるが、安心して住めるとなり、じゃあ、猪名川町に住もうかということになったりするのではないかなと思います。
 今、行政の実態を見ていると、同じ組織の中でも人を呼ぶなら観光部門、物を売るなら商工部門、農林部門、教育は教育部門、福祉は福祉部門とそれぞればらばらで情報発信が行われ、情報の受け手が混乱している部分はないかな。そのようなことを思ったりします。他市町と比べ、猪名川町に住むメリットがもっとわかりやすく発信される方法があるのではないか。そのような意味からも、シティプロモーションやマーケティングに特化した専門性のある戦略会議、戦略策定、戦略を実行に移す組織が必要ではないかと思います。箕面市、武雄市は営業課がございます。川西市では川西市シティプロモーション戦略検討委員会が立ち上がっています。足立区ではシティプロモーション課を創設し、敏腕の広告マンを民間から登用し、プロモーション活動を展開しています。また、甲府市では市長室シティプロモーション課、豊橋市ではシティプロモーション推進室、流山市ではマーケティング課など、ほかにも多くの例がありますが、猪名川町は他市町よりすぐれた独自の組織をぜひつくっていただきたい、そう願いますが、どのように考えておられるかお尋ねいたします。
○議長(西谷八郎治君) 企画部長。
○企画部長(松原弘和君) シティプロモーションに特化した専門性のある戦略会議、戦略策定、戦略を実施する組織が必要でないかとのご質問にご答弁申し上げます。
 さきに答弁いたしました尼崎市で開催されたシティプロモーションサミットの中でも、施策として実行するには専門組織の必要性が訴えられていましたが、重要性の認識はあるものの、本町の現状から、シティプロモーションに特化した組織の設置については困難であり、現状の限られた人員と予算の中で効果的、効率的に実施できる広報、企画部門を中心とした体制で進めることとし、先進自治体での取り組みを参考に、今後、調査研究を進める中で検討していきたいと考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(西谷八郎治君) 町長。
○町長(福田長治君) 今、議員からシティプロモーションについていろいろと指摘を受けたところでありますけども、猪名川町、今、3万2,000人のまちが本当に、私は今、企画の中でシティプロモーションという特化したものはありませんが、よくやっていただいてるというふうに思っております。AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」にしましても、あれだけ日本全国で取り上げられた。これは大きなことであります。また、「アグリの里で」も、1つの映画として全国に流れております。こういうことは、私はこの4年間やってきまして、本当にうれしいことでありますし、職員と一緒になって取り組んだ成果であろうというふうに思っております。今も職員が、部長が言いましたように、なかなかそういう特別の会はつくれないというのが今の猪名川町の現状でありますけども、これからはもっともっとそういうふうな企画部門でのそういう猪名川町を売っていこうと。そういう組織は企画の中でやっていきたいと思っておりますし、これからももっともっと自分の、私の個人の気持ちでも、外へ行って、小さくても輝くまち猪名川というふうに言っております。ぜひその辺も、猪名川町はおくれてるんじゃなく、よそよりも私は進んでるという気持ちでおりますので、議員の皆さん方にもぜひ一緒になってシティプロモーションをしていただきたいというふうに思っております。
 以上であります。

○議長(西谷八郎治君) 石井君。
○10番(石井洋二君) 町長の答弁をいただけるとは思ってもいませんでしたので、大変に光栄に思います。
 現状では困難とすぐに結論を出さなくても、猪名川町でも町長をトップとした戦略会議とかそういったのはできるんじゃないかな、そう考えます。やはりこれは本当に研究と戦略、これが必要でございます。本当に単なる営業とか宣伝するっていうところにとどまらず、やはりこれは深いところに入っていただく必要があるのじゃないかなと思います。そういった意味でも、最初に質問いたしました公的機関との連携なども含め、このことについてより深く取り組んでいただけるようにお願いし、期待し、町がさらに発展していくように祈り、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(西谷八郎治君) 石井君の質問は終わりました。
 ただいまより13時まで休憩といたします。


 
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